父の教えと私の自立、男磨き

当時、私は目上の存在との交流などには興味があった。
父親に関して言えば、私は、休日の行儀の傍若無人でいて自分本位な佇まいと仕事帰りに酔っ払った姿の相反する二面性ぐらいしか印象に残っているものがない。

ただひとつ、父はお金に関しては熱心に高説を説いていた記憶がある。
お金は、使うものではなく、稼いで貯め込むものだということ。そして、世の中は金だということ。
とりわけこの二つの真理のようなものは酔っていようが素面だろうが関係なしに事ある毎に講釈していたような覚えがある。
今思い出せる限り、父親に関してのエピソードはそれぐらいだ。

午後になってから俄か雨が降り出したので私は洗濯物を一目散に取り込んだ。
男性用の下着を間近で見る日常にもいい加減慣れ始めていた。
この時間帯は私のような暇な主婦は民法の下世話なワイドショーに魅入って粗探しをしているような時間帯だったが、悪天候の中、無理を推して私は買物がてら外出することにした。

それから婚活をはじめた私ももっと男磨きをしないと。
発売されたばかりの炭酸泡シャンプーを使っているので、まずは身だしなみから。